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ふ化場(保護柵)

 アカウミガメの卵を移植するときは、付近の砂浜に移植することが第一ですが、場所によっては野生動物による食害が懸念されたり、海岸利用者の往来が激しい場所もあるので、場合によりふ化場(保護柵)に移植することもあります。このふ化場は、稚ガメが自力で脱出できるように、柵の一部が横長の格子状になっています。
 ただ、このふ化場の利用は付近に移植適地がない場合など、必要最低限の利用にとどめています。ふ化場を利用しなくてもよい、さらには移植作業を実施しなくてもよい海岸環境が整うことが望まれます。
 

ふ化場の写真

ふ化場(保護柵)

稚ガメのふ化場からのふ化脱出

稚ガメのふ化場からの脱出

【撮影成功!】ふ化場からのアカウミガメ(稚ガメ)のふ化脱出
 このたび、ふ化場からのアカウミガメ(稚ガメ)のふ化脱出を動画撮影することに成功しました。アカウミガメの稚ガメは光に向かって進む性質があるという説もあり、真っ暗な夜間に通常の照明を使用し撮影することで、稚ガメが海に帰るのを邪魔してしまう可能性があります。そのため、人や動物の目で見づらい赤外線を照射するカメラを使用することで、可能な限りふ化脱出への影響を抑え撮影を行っています。

 ふ化脱出は自然現象であり、必ずしも毎回撮影できるものではありませんが、今後も撮影が成功し次第随時更新していきます。

↓【2017年9月13日撮影】ふ化場からのアカウミガメ(稚ガメ)のふ化脱出

※画面右が海側です。

※撮影時の温度計測機器の不調により、表示されている温度は正確ではありません。

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