新型インフルエンザとは、新たにヒトからヒトに伝染する能力を持つようになったウイルスを病原体とするインフルエンザです。毎年流行を繰り返す季節性インフルエンザとはウイルスの抗原性が大きく異なりほとんどの人が免疫を持っていないため、世界的な大流行(パンデミック)が起こると考えられています。
動物(特に鳥類)のインフルエンザウイルスが、その遺伝子に変異を起こしたり、ヒトのインフルエンザとの間で遺伝子の組み換えを起こしたりして、ヒトの体内で増え、ヒトからヒトへ感染できるようになったものを新型インフルエンザウイルスと呼びます。
どうやって感染するの?
季節性インフルエンザと同じように、インフルエンザにかかった人の咳やくしゃみの飛沫に含まれるインフルエンザウイルスを吸い込むことによって感染すると考えられます。ただし、ウイルスの特徴によって変化する可能性もあります。
どんな症状が出るの?
基本的な症状は季節性インフルエンザと同様に発熱・筋肉痛・関節痛などの全身症状や咳・のどの痛みなどの呼吸器症状と考えられます。
しかし、今後発生する新型インフルエンザがどのような症状を現すか、どのような集団で重症化の傾向が強いかなどについては流行するウイルスの特徴によるため、現時点での予測は困難です。
予防はどんなことをすればいいの?
新型インフルエンザも、基本的な予防方法は季節性インフルエンザと同じくこまめな「手洗い」や「手指の消毒」が予防に有効と考えられます。また、十分な栄養や睡眠によって健康状態を良好に保つことや「咳エチケット」も大切です。
多くの人が新型インフルエンザに対する抵抗力(免疫)を持っていないため、発生した場合は急速に感染が広がり大流行(パンデミック)を起こすことが予想されます。感染しないように、また感染してしまった場合の重症化を防ぐために、自分自身で予防することが重要です。
関連情報(リンク集)
インフルエンザの予防
更新日:2017年11月2日