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蚊が媒介する感染症

蚊媒介感染症とは?

ウイルスや原虫などの病原体を持った蚊に刺されることによって起こる感染症です。

代表的な感染症に、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、マラリア、日本脳炎などがあります。

これらの感染症は、主に海外で流行しており、渡航時に感染することが多く見られます。渡航の際には、現地の流行状況を確認し、感染予防対策を講じることが重要です。

感染症を媒介する代表的な蚊

ヒトスジシマカ

海外はもとより、日本国内に広く生息しています(生息域の北限は青森県)。デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症などのウイルスを媒介します。
ヒトスジシマカ

ネッタイシマカ

日本国内では定着していませんが、世界の熱帯・亜熱帯地域に広く分布しています。ヒトスジシマカと同様にウイルスを媒介します。
ネッタイシマカ

コガタアカイエカ
アフリカ、東南~東アジア(日本国内のほぼ全域)、に広く生息しており、日本脳炎ウイルスを媒介します。近年、日本での患者発生はほとんど見られませんが東南アジアでは多くの患者が発生しています。
コガタアカイエカ
 

蚊が媒介する代表的な感染症

・ジカウイルス感染症
・デング熱
・チクングニア熱
・マラリア

ジカウイルス感染症

原因

ジカウイルス(フラビウイルス科フラビウイルス属)

感染経路

ウイルスを持った蚊に刺されることにより感染する。

※献血や性交渉により感染する可能性がある。

発生地域

中南米諸国を中心にアジア、アフリカなどでも発生している。

潜伏期間

2~13日(多くは2~7日)

症状 

軽度の発熱(多くは38.5℃以下)、関節痛、発疹、頭痛、結膜炎など。

妊婦の感染と胎児の小頭症との関連やギラン・バレー症候群との関連が示唆されている。

治療

特別な治療法はない。対症療法を行う。

予防

ワクチンはない。蚊に刺されないようにすることが重要。


◆詳細はこちら
ジカウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
蚊媒介感染症の診療ガイドライン第2版(厚生労働省)
ジカウイルス感染症とは(国立感染症研究所)
渡航時におけるジカウイルス感染症への注意について(厚生労働省検疫所FORTH)
・市作成リーフレット「蚊が媒介するジカウイルス感染症に注意!」( 240KB )

デング熱

原因

デングウイルス(フラビウイルス科フラビウイルス属)

感染経路

ウイルスを持った蚊に刺されることにより感染する。

※献血や性交渉により感染する可能性がある。

発生地域

アジア、中南米、アフリカなど、熱帯・亜熱帯地域で発生している。

※毎年、世界中で5,000万人以上の患者がいると報告されている。

潜伏期間

2~14日(多くは3~7日)

症状

急な発熱、発疹、頭痛、関節痛など。血液所見では血小板減少、白血球減少が高頻度に見られる。

※発病後4~5日にデング出血熱を発病する場合もあり、悪化するとデングショック症候群となることも。

治療

特別な治療法はない。対症療法を行う。

予防

ワクチンはない。蚊に刺されないようにすることが重要。


◆詳細はこちら
デング熱とは(国立感染症研究所)

チクングニア熱

原因

チクングニアウイルス(トガウイルス科アルファウイルス属)

感染経路

ウイルスを持った蚊に刺されることにより感染する。

発生地域

アフリカ、南アジア、東南アジアなどで発生している

潜伏期間

2~12日(多くは3~7日)

症状

急な発熱、関節痛など。特に関節炎は四肢末端の関節に見られ、激しい痛みを伴う。

治療

特別な治療法はない。対症療法を行う。

予防

ワクチンはない。蚊に刺されないようにすることが重要。


◆詳細はこちら
チクングニア熱とは(国立感染症研究所)

マラリア

原因

マラリア原虫

・三日熱マラリア原虫

・熱帯熱マラリア原虫

・四日熱マラリア原虫

感染経路

マラリア原虫を持った蚊(ハマダラカ)に刺されることにより感染する。

発生地域

アフリカ、中南米などの熱帯・亜熱帯地方で発生している

潜伏期間

10~30日

症状

発熱、顔面紅潮、頭痛、筋肉痛、呼吸器症状、胃腸炎症状など。

治療

抗マラリア薬の服用

予防

抗マラリア薬の予防内服


◆詳細はこちら
マラリアとは(国立感染症研究所)
マラリアに注意しましょう!(厚生労働省検疫所FORTH)

感染を防ぐために

海外に渡航される方へ

○渡航前には、渡航先の感染症の流行状況を次のホームページなどで確認しておきましょう。
海外で健康に過ごすために」(厚生労働省検疫所FORTH)
医療・健康関連情報」(外務省)
○渡航先で蚊に刺されないように注意しましょう。
○渡航先では、素肌を露出しないよう長袖・長ズボンを着用しましょう。
○「DEET(ディート)」という成分が含まれる虫よけ剤を適切に使用しましょう。
○蚊が多く生息する場所(草むらや茂みの多い林の中など)にできるだけ立ち入らないようにしましょう。
○蚊取り線香や蚊帳などを使用しましょう。

帰国後、症状がでた場合は?

○入国時や帰国後に発熱等の症状があった場合は、検疫所か居住地を管轄する保健所にご相談ください。
○帰国後10日程度は蚊に刺されないよう注意してください。また、4週間以内の献血は控えてください。

日常における蚊対策

幼虫(ボウフラ)対策

ヒトスジシマカ(よく見られるヤブカの一種)のボウフラは、小さな水たまりで発生します。古タイヤや使用していない水槽など水たまりの原因となるものを片づけましょう。排水溝など水のたまりやすいところには市販の消毒薬を適切に使用しましょう。

成虫対策

成虫は草むらや茂みの多い藪の中など湿った風通しの悪いところに生息しています。庭などの雑草や茂みをできるだけなくして、風通しをよくしましょう。殺虫剤を使用する場合は、製品の使用上の注意をよく読んで、用量・用法を守って正しく使用しましょう。また、公共の場所に使用する場合には、事前に管理者などに相談してください。

啓発ポスター

【用心編】
蚊からバリアーで身を守れ
感染症の運び屋蚊からバリアーで身を守れ!( 330KB )

【発生源編】
蚊の発生源を叩け

ジカ熱・デング熱の運び屋ヒトスジシマカの発生源を叩け!( 277KB )

【学校編】
ヒトスジシマカに注意

ジカ熱・デング熱の発生源ヒトスジシマカに注意!( 607KB )

お問合わせ先

豊橋市保健所 保健医療企画課 〒441-8539 愛知県豊橋市中野町字中原100番地
電話番号/0532-39-9104  E-mail/kansen@city.toyohashi.lg.jp