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スタイリッシュ豊橋(インタビュー編)
豊橋市の魅力 スペシャルインタビュー

スタイリッシュ豊橋
<人物編>

ここ数年で、パパ・ママ・お子様が一緒に楽しめるオシャレな施設が増え、
移住してきた方が地域に溶け込みやすくなるような交流型イベントも続々と開催されている街・豊橋。
こうした街を盛り上げる活動や新しいイベントの企画をされている方々に、
活動の内容や想いについて、お話を伺いました。
  • 豊橋総合動植物公園 三浦 里帆さん
  • SANTOKU オーナー 牧野 モコさん
  • 大豊商店街(大豊共同組合) 代表理事 黒野 有一郎さん
  • TEMTASOBI GINGER オーナー 中川 清史さん

豊橋の人気付いていない魅力発掘・発信していきたい

道の駅とよはし
副駅長
吉開 仁紀さん

岡崎市出身。豊橋市内で大学生活を送り、2011年に豊橋市役所へ入庁。教育委員会で4年間、ALTやICT教育の導入に取り組む。2015年から経済産業省へ出向。2019年に「道の駅とよはし」の副駅長として立ち上げに尽力。2022年に豊橋市役所を退職し、副駅長として「道の駅とよはし」の運営と、デザイン会社「バンザイ」代表としても各地で活躍中。
 

開業4年で年間売り上げ
TOPレベルの道の駅

2019年に開業した「道の駅とよはし」は、愛知県内では最大規模。開業から4年程で年間売り上げは20億円に達する勢いです。平日でも駐車場が朝からうまっていて、土日などは朝から晩まで満車状態になるくらいの来場者数を誇るまでになりました。これは浜松と名古屋のちょうど中間地点という豊橋のアクセスのよい立地も影響していて、近隣都市からもたくさんのお客様に来ていただいています。
豊橋のある渥美半島は年間を通して80品目以上の作物が採れる地域。地域資源がたくさんあるので、それをきちんとお客様に届けることが道の駅とよはしの最大のコンセプトになっています。
 

畑での野菜収穫体験や
多彩なアクティビティーで豊橋を体感

道の駅とよはしでは、すぐ隣の畑でスタッフが地元の農家さんと一緒にサツマイモやトウモロコシも作っているんですよ。夏はトウモロコシ、秋はサツマイモの収穫体験も開催していて、未就学児や小学生のお子さんもたくさん来られます。
他にも、豊橋のきれいな海を知ってもらおうということで、雄大な太平洋「表浜海岸」を眺めに100%電気で走行できる電動バギー(ネクストクルーザーEV)でガイドと一緒に自然環境を体感できるツアーや、サーフィン体験、ウミガメ観察体験など多彩なアクティビティーもご用意しています。実は、いつかサーフィンを体験してみたかったという50代・60代の方も多く参加されているんですよ。こうした「何かに挑戦してみたい!」と思っていらっしゃる方の背中を、僕たちがほんの少しでもそっと押すことができていれば、こんなに嬉しいことはないなと思っています。
 

豊橋市内で子ども3人を育てるパパ目線でも、
子育てしやすい街・豊橋

豊橋市にずっと住んでいる方にとっては当たり前で価値がないと思われていることでも、視点を少し変えるだけで実はすごく価値のあることがいっぱいあると思うんですよ。それを僕たちが世の中に発信していくことこそが、道の駅とよはしに求められていることだと思っているんです。
僕自身、豊橋市で今3人の子育て中なのですが、待機児童はゼロだし(2024年度)、子ども向けイベントは多いし、のんほいパークは子どもは入場無料だし※、本当に子育てファミリーに優しい街だと思いますよ。道の駅とよはしでは、これから子育て世帯に向けた食育イベントなどにも力を入れていく予定です。2024年中にはBBQコーナーも新しく誕生しますので、楽しみにしていてくださいね。
※未就学児は入場無料、小・中学生は「ほの国こどもパスポート」利用で入場無料
(写真3点全て「道の駅とよはし」にて撮影)
 

出身地豊橋市子育て楽しみながら起業

合同会社Absolute
代表
マーケティング・ディレクター
中野 直子さん

豊橋市出身。大学卒業後、P&Gジャパン合同会社、合同会社ユー・エス・ジェイ等のマーケティング業務に従事し、夫の転勤をきっかけに2017年地元愛知県豊橋市に帰郷、マーケティング会社を起業。豊橋から東京、シンガポールまで20以上のカテゴリに携わる。
 

豊橋でマーケティング会社を
立ち上げて7年目

大学進学で生まれ育った豊橋市を離れて以来、仕事との出合いや夫の転勤に伴い、大阪や東京など様々なエリアで暮らしてきました。ちょうど息子を妊娠中に、夫の転勤に伴い豊橋市へ戻ってくることになったのですが、そのタイミングで豊橋市の名だたる企業からマーケティングのご依頼をいただき、大急ぎで起業することとなりました。
創業7年目を迎え、今では豊橋市に暮らしながら、豊橋はもちろん、東京から北海道まで様々な業種のマーケティングをさせていただいています。最近は農業の仕事に全国的に関わらせていただく中で、豊橋市、東三河地域の農作物や農業の技術とクオリティの高さを改めて実感する日々です。
 

大阪方面へも東京方面へもアクセス便利。
新幹線駅に近い暮らしが叶う豊橋

出張で先週は2回東京へ行き、来週は佐賀へ。先日は日帰りで秋田にも行ってきました。こうしたハードな移動が伴う仕事でも大変だと感じないのは、やっぱり豊橋市の新幹線アクセスの良さが1番の理由です。
今の住まいが「豊橋」駅から徒歩圏内なのですが、新幹線停車駅からすぐ近くに、これだけ広くて快適な住環境が整った暮らしができるのは、とても魅力的だと思います。新幹線を利用すれば、「豊橋」駅から「名古屋」駅へわずか20分。「新大阪」駅へも「東京」駅へも1時間半ほどでアクセスできるので、仕事とはまた別に、我が家では月に1度は家族で東京へ行って、舞台や絵画展など東京でしか触れられないような文化的な刺激を積極的に受けに行くようにしています。
 

自然と都会のバランスがちょうどいい豊橋で、
親も子どもも楽しい暮らし

夏は川でアユのつかみ取り、お正月は鳳来寺山へ家族で登山、釣りがしたくなったら、すぐに海へ。どんな自然スポットへも1時間以内という程よい近さもうれしいところですよね。暮らしていると気付きにくいですが、行きたいときに自然豊かな場所にも大都会にも出られる、自然と都会のバランスがちょうどいい豊橋は、家族みんながのびのび過ごせる心地よい街だと感じています。
(写真3点全て中野さんご自宅にて撮影)
 

東京から家族で移住し、TV業界から図書館館長へ

豊橋市まちなか図書館
館長
種田 澪さん

東京都出身。大学卒業後、2014年にNHKに入局。仙台放送局にて5年間、東日本大震災に関連する多くの番組を制作。その後、東京へ異動し、ドキュメンタリー番組のディレクターとして勤務。コロナ禍を機に、家族で豊橋市への移住を考え退職。2021年4月より様々な取り組みを行う「豊橋市まちなか図書館」の館長として、2人の子育てをしながら活躍中。 
 

家族と一緒にゆっくり過ごせる
暮らしを求めて

前職で東京暮らしだった頃、ちょうど2人目の子どもの産休に入るタイミングでコロナが流行り始めました。産休中の私とリモートワーク中の夫と子どもの家族全員が家に一緒にいる時間を久しぶりに過ごせたことで、漠然と抱いていた「家族時間をゆっくり過ごせる生活にシフトしたい」という思いが急に現実味を帯びてきたんです。夫婦で話し合い、さまざまな移住先を検討していた時に、豊橋で起業していた義兄から夫へ一緒に仕事をしないかと声をかけてもらって。初めて訪れた豊橋で多くの方に親切にしていただき、「ここなら暮らしていけるかも」と心から実感できたことが移住の大きな決め手となりました。
 

移住先の豊橋で、
新しい図書館の「館長」という仕事との出合い

移住前に、豊橋で転職先を探しはじめた矢先、新しくOPENする「豊橋市まちなか図書館」の館長を公募していることを知りました。29歳という年齢や、10年足らずの社会人キャリアでの挑戦に不安もありましたが、前職で培った取材して人に伝えるスキルや、自分自身が子育て世代であり、移住者として外からの視点を持っている点も活かせるのではないかと挑戦を決め、採用していただけることになりました。2021年11月のOPENから「豊橋市まちなか図書館」の館長として活動を始め、2年が過ぎました。
この図書館は、ただ本を借りて帰るというだけではなく、ゆっくり過ごせて交流のできる図書館をコンセプトにしています。そのため、図書館内にはカフェがあり、2Fは飲食OK、3Fは飲み物OKで、おしゃべりもできます。普段図書館をあまり利用されない図書館ビギナーの方でも直感的に興味のある本にたどりつきやすくなるよう、本の並べ方にもこだわっており、書店のようにテーマごとに本が並ぶ「テーマ配架」を採用しています。
また、ゆったりとした空間づくりも特徴の1つ。吹抜け階段部分の「中央ステップ」では映画の上映やトークイベントを行ったり、「キッズスペース」でおはなし会を開催したりと多彩なイベントも盛りだくさんです。中でも私が担当しているのは、「館長がいま会いたいひと」と題した対談企画。主に地域の課題解決などに取り組まれているゲストを招いて対談を行うのですが、こうした対談を聞いて「自分も何かやってみようかな」と思ってもらえるきっかけの1つになればうれしいです。
 

共働きで子ども2人を育てる、
移住者の私が驚いた豊橋の子育て環境

プライベートでは、5歳と3歳の2人の子どもを子育て中です。豊橋に引っ越してきて最初に驚いたのは、翌月4月から希望した同じ保育園に子ども2人がスムーズに入園できたことでした。また、豊橋では子ども2人目以降も保育料が無償化になっているので、移住前は子ども1人あたり月7万円程かかっていた費用が、今は延長保育料と給食費だけで、我が家の場合子ども2人で月1万5000円程に抑えられています(※)。
移住してから大きく変わったのは休日の過ごし方。夫がサーフィンにハマっているので、最近は家族で海へ行って、夫がサーフィンする姿を見ながら、子ども達と砂浜で遊ぶのが楽しいんですよ。
(写真3点全て「豊橋市まちなか図書館」にて撮影) ※2023年度
 

都市型アートイベント人と街元気に

とよはし都市型アートイベントsebone
実行委員長
木下 博貴さん

京都市出身。大学進学で豊橋市へ。「とよはし都市型アートイベントsebone」とは、水上ビルを「都市の背骨(sebone)」と捉え、水上ビル周辺の豊橋駅南エリアを中心に、アートの力で人と街を元気にすることを目的として2004年から続くアートイベント。毎年8月末の土日の2日間に開催され、多くの参加者で賑わいを見せている。
 

アートの力で人と街を元気に

seboneは、アートの力で人と街を元気にすることを目的として活動しているのですが、立ち上げ当初、私は都市学を学ぶ大学生でした。同じ思いをもつ学生仲間2人と、商工会議所にいらっしゃったフットワークの軽い30代の方2人と一緒に、一番初めに企画したのは西武百貨店撤退の際にフィナーレを飾れるようなアートイベントでした。
さまざまなところと交渉を重ねた結果、残念ながら開催には至りませんでしたが、そこでの経験や熱い想いをカタチにする場所として、豊橋駅南でシンボル的な建物でもある水上ビルを中心に、毎年1回アートイベントを開催するようになり、20周年を迎えました。
 

子どもの頃から、
アートに触れる機会に恵まれた街・豊橋

毎年8月末の土・日に開催する「とよはし都市型アートイベントsebone」は、水上ビルを中心に、穂の国とよはし芸術劇場PLATやemCAMPUSなどを会場に、約70名の作家さんによるアート作品の展示やワークショップ、音楽、ダンスなどが楽しめるイベントです。穂の国とよはし芸術劇場PLATでは、市内の2つの小学校で工作ワークショップを通して、こども達が考えたテーマのまちをアートでつくる「お店をつくろう小さな街づくりプロジェクト」の作品を展示しており、毎年家族連れのお客様で賑わっています。
豊橋には、市内全小・中学校の子ども達の作品が展示される「造形パラダイス(造パラ)」というアートイベントがあり、毎年10月に豊橋公園で開催されています。この造パラの始まりは1958年と歴史が古く、今年で67年。豊橋に暮らす人たちは、昔から作品を作ったり、見たり、展示したりといった、子どもの頃からアートに触れる機会に恵まれていると思います。そのためか、seboneのアートイベントでも豊橋市民の作家さんはとても多くいらっしゃるんです。きっと豊橋では子どもの頃からアートが身近にある生活だからなんでしょうね。
 

気候の良い街で育まれた、
若者がチャレンジしやすい文化

大学進学で豊橋に来て以来、豊橋で暮らしていますが、本当に気候に恵まれたエリアです。暖かいし、雪は降らないし、冷え込まない。陽が照っている時間が長いと笑っている時間も長くなる気がするんです。だから豊橋の人はみんな明るくて、変革の時代を市民の力で加速させた「ええじゃないか」文化が根付いているんだと思いますよ。
振り返ってみれば、学生だった私達の活動を周りの大人が応援してくれたからこそ、今のseboneの活動があるわけです。豊橋は、若者がチャレンジしやすい、勢いのある街なんですよ。
(写真1点目は「cafe&gateaux knohd(カフェ&ガトー ノード)」、
2点目は「穂の国とよはし芸術劇場 PLAT」、3点目は「豊橋」駅前にて撮影)