豊橋ウェブ百科事典「葦毛湿原」

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豊橋市の葦毛湿原

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左から:春の様子、敷地内の長尾池、秋の様子、冬の様子

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左から:シラタマホシクサ、トウカイモウセンゴケ、ヒメミミカキグサ、ミズギク
<概要>

 葦毛湿原は、豊橋市東部にある弓張山地の標高60~70mの山麗に広がる湿原です。土壌が薄く、湧き水によって成り立っている湧水湿地で、同じ特徴を持つ湿地としては、東海地方で最も大きいものになっています。また、東海地方の自然の成り立ちを知ることが出来る学術的にも貴重な場所であり、1992年に愛知県指定天然記念物に指定されました。

 葦毛湿原には、東海地方に特有の植物や南方系の植物、北方系の植物などが混在して自生しており、3月から12月までの間、多種多様な植物がほとんど途切れることなく次々と花を咲かせています。また、冬葦毛湿原周辺の山々には花咲くため、ほとんど1年を通して花を見ることができます。

<植生回復>
 葦毛湿原では、豊橋市文化財センターと地域のボランティアが協力して、2013年1月から新たに大規模植生回復作業を開始しました。これは、保全生態学という新たな考え方に基づくもので、人が手を加えなくなり、森林化した状態を伐採、表土除去などにより、日照を確保し、湿地を復元する活動です。その成果として、地上から姿を消していたヒメミミカキグサコバノトンボソウなど10種以上の植物が、土の中に保存されていた埋土種子から復活しています
<葦毛湿原でのマナー>

1ゴミは持ち帰りましょう。(豊橋市は530運動発祥の地です。)

2湿原内に踏み込まない。(木道を外れない。写真撮影の三脚を湿原内に入れない。)

3何も持ち出さない。(植物や昆虫は採取しない。)

4何も持ち込まない。(外国産の動植物を持ち込まない。ペットを連れてこない。)

<貴重な植物の宝庫>

 葦毛湿原には ミカワバイケイソウ、ミカワシンジュガヤ、シラタマホシクサなど東海丘陵要素植物群と呼ばれる固有の植物や、寒冷な気候に順応した ヌマガヤ、 ミズギク等が観察できます。また、アジアの熱帯地方が生まれの植物、主にミミカキグサ類やシンジュガヤがあり、日本産ミミカキグサの全4種はすべて葦毛湿原で確認でき、モウセンケやミミカキグサ、トウカイコモウセンゴケなど、動物を捕らえて養分を補う食虫植物なども生息しています。

<アクセス>

バ ス**豊橋駅東口3番乗り場より豊鉄バス飯村岩崎線赤岩口行き「岩崎・葦毛湿原」下車 徒歩8分

駐車場**無料駐車場2か所(約80台駐車可能)

所在地**豊橋市岩崎町長尾地内

<リンク>

湿原の基本情報** http://www.city.Toyohashi.lg.jp/4359.htm   

葦毛湿原パンフレット・葦毛通信** http://www.toyohashi-bihaku.jp/?page_id=4594外部サイトへのリンク

豊橋市美術博物館 文化財センター  http://www.toyohashi-bihaku.jp/外部サイトへのリンク?page_id=222