本文へ移動
メニューへ移動
高校生技術アイデア賞/平成17年度入賞作品

平成17年度 高校生技術アイデア賞入賞作品

 将来を担う高校生のみなさんが、ものづくりへの関心を持つとともに、探究心や創造性に富んだ人材を育成することをねらいとして平成16年度から開始しました。
 7校から65点の応募があり、入賞5組が決定しました。

最優秀賞 「炭焼き普及への提案 ~一日でできる炭窯(すみがま)の考案~」
田口高等学校林業科 
原田剛克さん、片桐正幾さん、夏目沙緒里さん

優秀賞
(2点)

「AGGREGATE号(河川浄化ロボット)」
豊橋工業高等学校電子機械科 
山本亜哉さん、鈴木智裕さん、萩原健太朗さん

「カメラ付き携帯電話の特性を生かしたRAS(リモート・アクセス・サービス)によるデジタル水質調査システムの開発」
三谷水産高等学校情報技術部 
大場弘樹さん、松井敏浩さん、鈴木大将さん
入選
(2点)
「円背枕(えんぱいまくら)」
宝陵高等学校衛生看護科 
中村亜侑美さん
「楽座居(らくざい)」
宝陵高等学校衛生看護科 
山本明生さん、金原里江さん

最優秀賞

「炭焼き普及への提案 ~一日でできる炭窯の考案~」
田口高等学校林業科 
原田剛克さん、片桐正幾さん、夏目沙緒里さん 

田口高等学校林業科の皆さん 炭窯の様子

 一日で木炭を焼くことができる炭窯を考案した。通常2~3日要する製炭を8時間程度に短縮。炭窯にドラム缶を活用したことでコストダウンできた。休日を利用した炭焼体験が容易になり炭焼の普及にも一役買う。

受賞者のコメント

 休日を返上して炭を焼いたり、夜遅くまで学校で発表の準備をして大変なことも多くありましたが、私たちの研究が高い評価を受けることができ、たいへん嬉しく思っています。他校の発表や審査員の方からの意見はとても参考になり、新たな課題を見つけることもできました。本校で考案した炭窯が普及し、多くの人が炭を焼くことにより山間地が活性化され、環境保全の一助となればとても嬉しいです。ありがとうございました。

選考委員講評

 炭焼きの普及を目指した林業科ならではのアイデアで、排煙の色や温度、窯内の温度変化をデータ化したり、木材を上部から入れることで作業の簡素化を図るなど様々な工夫が評価できます。自分で焼いた炭でバーベキューをするのも楽しそうです

優秀賞

「AGGREGATE号(河川浄化ロボット)」
豊橋工業高等学校電子機械科 
山本亜哉さん、鈴木智裕さん、萩原健太朗さん

豊橋工業高等学校電子機械科の皆さん AGGREGATE号(河川浄化ロボット)

 川の水質を改善するためのロボットを開発した。川底の川藻にLED光を照らすことでその成長を促し、光合成により酸素と二酸化炭素を循環させ水質改善に寄与する。廃材を利用することで環境にも配慮した。

受賞者のコメント

 私たちは植物の光合成を利用して河川の水質浄化をめざしたロボットを考案しました。このロボットの発想や技術を多くの人に認めていただき、たいへん光栄に思っています。
 このロボットの仕組みは「水中を明るくして水草を生長させる」ことで、これは渥美半島で栽培されている電照菊がヒントとなりました。これを実現するために光源には消費電力の少ないLED(発光ダイオード)、電源には外部からの電源供給なしでも動作可能とするために太陽電池とバッテリーを組み合わせています。
以上のアイデアにもとづき、工業高校の電子機械科の加工技術を駆使して完成させました。

選考委員講評

 発光ダイオードの利用やその光の色による水草の生育実験、さらにソーラーシステムの活用など工業高校ならではの工夫があります。提案後もさらに改良を続けているところも評価できます。アヒルの浮きも好感が持てます。

優秀賞

「カメラ付き携帯電話の特性を生かしたRAS(リモート・アクセス・サービス)によるデジタル水質調査システムの開発」
三谷水産高等学校情報技術部 
大場弘樹さん、松井敏浩さん、鈴木大将さん

三谷水産高等学校情報技術部の皆さん デジタル水質調査の様子

 カメラ付き携帯電話を利用し手軽に水質調査ができるシステムを開発した。カメラで捉えた画像を電子メールで学校のコンピュータに転送し解析する。その結果をリアルタイムに測定地点の携帯電話に送り返すことができる。

受賞者のコメント

 優秀賞をいただき部員一同大変よろこんでいます。各学校が特色を生かしたハイレベルな研究をされていることに大変驚かされました。
  水産高校生らしいことを研究テーマに「海洋観測」という分野でスタートした研究ですが、審査員の方々からいただいた貴重なご意見を参考に、後輩たちが改良を重ね更に素晴らしいシステムにしてくれることを期待しています。
  発表の機会を与えて頂きありがとうございました。

選考委員講評

 画像による分光分析や相関係数を求める回帰分析など数十回におよぶ検定実験の努力と成果が見られます。身近にある携帯電話のカメラを使うところがポイントで、魚釣りに行きその場ですぐに水質がわかると釣り場を選ぶ楽しみも増えます。

入選

「円背枕(えんぱいまくら)」
宝陵高等学校衛生看護科 
中村亜侑美 さん

宝陵高等学校衛生看護科の中村さん 円背枕(えんばいまくら)使用の様子

 円背(えんぱい)の方のための枕を考案した。背部に小ビーズを使用したことで自由に形が変わり仰臥位(ぎょうがい)や側臥位(そくがい)に対応可能となる。また、背部以外の表面には低反発ウレタンを使用したことで体にフィットさせ、常に体圧分散ができ、褥瘡(じょくそう:床ずれ)防止が可能となった。

受賞者のコメント

 看護臨床実習での体験を通して、こんな物があれば良いと思って作った作品が入賞できてとても嬉しく思います。また、初めてプレゼンテーションを行い、審査員の方々から作品についてアドバイスなど頂き、とても貴重な経験になりました。このことを励みに今後も学習・実習を始め、いろいろなことに挑戦して行きたいと思います。

選考委員講評

 衛生看護科ならではの看護実習体験に基づくアイデアで、製作段階において試行錯誤を繰り返すことで問題点を明確にし、解決しているところが評価できます。猫背のひどい患者様にターゲットが絞られており実用性に優れています。

入選

「楽座居(らくざい)」
宝陵高等学校衛生看護科 
山本明生さん、金原里江さん

宝陵高等学校衛生看護科の皆さん 楽座居(らくざい)使用の様子

 麻痺などのため体位保持が困難な人がベッド上で安定した体位を保てる器具を考案した。接触部の材質への配慮、材料の軽量化により患者への負荷を軽減した。また、高さ・幅を手軽に調節できることで様々な体型に適応可能となった。

受賞者のコメント

 私たちは平成17年6月から7月にかけて「看護臨床実習」という科目で実際に病院で実習をおこないました。そこで、患者様との関わりを通て感じたことをもとに「楽座居」を提案しました。今回の受賞に繋がったことは、私たちにとって喜びと同時に大変な励みになりました。また、これを機に視野を広げて患者様のためになるよう考え、行動できるようになりたいと思います。

選考委員講評

 衛生看護科ならではの看護実習体験に基づくアイデアで、材質や材料の軽量化など患者様に負担をかけないよう工夫されているところが評価できます。麻痺のある患者様にターゲットが絞られており実用性に優れた作品です。

その他の上位アイデア・作品名
豊橋工業高等学校 伴 公太さん 「土のうくん」
松浦永治さん、小川哲也さん、國原豊さん、中野峻臣さん 「Mai・k3号」
東智行さん、稲澤健二さん、木下峰春さん、竹下晃司さん、平田裕哉さん 「水面お掃除ロボット」
鈴木浩征さん、小林徹也さん、竹下佳宏さん、土屋吉弘さん、丸山洋平さん、杉田勝俊さん 「ボスロボット」
宝陵高等学校 山本結衣さん、成瀬南香子さん 「のびのびレスキュー」
岩本真由子さん、板頭香織さん、坂口祥子さん、鈴木里奈さん、間渕賀奈子さん、森岡亜弓さん 「収納BOX」
足木紀之さん、石井耕史さん、大谷典之さん 「回転式上下変動履物収納箱」
豊橋西高等学校 岡本朋之さん 「ShiningClock~見えるんです~」
豊橋商業高等学校 小村尭弘さん 「後どれくライン」
豊川工業高等学校 酒井紀彰さん 「くるくる剥れる消しゴムカバー」