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汐川干潟保全基本指針 第2章

2.汐川干潟の概況

1.位置と面積

この指針では、汐川干潟を、田原湾内の三河港大橋より南に位置する堤防に囲まれた区域と、田原市吉胡の中部ポンプ場から下流の汐川河川域としました。面積は約280ヘクタールで全域が三河港域に含まれます。

2.潮位と気象

三河港の平均満潮位は約2.3メートルで、大潮の日を例にとれば、汐川干潟は、満潮時はほぼ全域が海になり、干潮時には澪筋を除きほぼ全域に干潟が現れます。冬から春にかけては北西風が強く、夏には緩やかな南東風が吹き、年間1,500ミリから1,800ミリ程度の雨が降ります。
図2 汐川干潟

汐川干潟全図

3.干潟の構造物

 干潟の中には、澪筋、船だまり、旧堤防跡などの構造物が見られ、一部に民有地もあり、かつて汐川干潟がよく利用されていたことが推察できます。また、堤防に接して、ポンプ場、排水機場、樋門、雨水幹線口などの排水施設が数多く設置されています。
 汐川の河口から三河港大橋の下に至る大きな澪筋は、汐川流域の治水のために整備されたもので、排水機や樋門から伸びる澪筋は、周辺の農地を塩害などから守るためのものです。

4.干潟の認知度

汐川干潟は、両市民の間で広く名前を知られており、特に田原市(旧田原町)では名前も場所もよく知られています。また、多くの人が、渡り鳥や貝・カニなどが生息する場という印象を持っています。
 かつて、ここで漁業が行われていた頃に比べて、人と干潟の日常的な関わりは少なくなりました。しかし、緑が浜公園を中心とする干潟の北部は、ハゼ釣り、潮干狩り、散歩・ジョギングなどで、多くの人々が訪れています。なお、干潟の南部は、北部と比べて来訪者は少ないものの、自然観察会が随時開かれています。
図3-1 住民アンケート結果 汐川干潟の認知度
住民アンケート 汐川干潟の認知度
図3-2 住民アンケート結果 汐川干潟の印象