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ヒガタアシ

ヒガタアシ(学名:スパルティナ・アルテルニフロラ)(植物・特定外来生物)

 ヒガタアシ(学名:スパルティナ・アルテルニフロラ Spartina alterniflora Loisel.)は、外来生物法(※)により「特定外来生物」として指定され、現在、飼養・栽培・保管・運搬・譲渡・輸入などが原則的に禁止されています
 もし、ヒガタアシを発見した場合は、詳細な場所・特徴・写真などといった情報を以下連絡先までご提供ください。

【連絡先】豊橋市環境部環境保全課 TEL 0532-51-2385 FAX 0532-56-5577
     E-mail:kankyohozen@city.toyohashi.lg.jp

 ※関連ページ:愛知県環境局環境政策部自然環境課『外来植物ヒガタアシの情報提供にご協力ください』(愛知県ホームページへリンク)
 ※外来生物法についての詳細は、
    こちらをご覧ください⇒『日本の外来種対策』(環境省ホームページへリンク)


ヒガタアシとは

ヒガタアシの画像

ヒガタアシ

 汽水域で生育するイネ科の多年生草本で、高さは最大2m程度になります。海岸近くの河口域や干潟、入り江などに密生した群落を形成します。
 日本では、スパルティナ属の輸入・利用された記録はなく、これまで定着した報告はありませんでしたが、本市内において国内で初めて生育が確認され、その後、半田市内でも確認されています。他国では、干潟を陸地化するため利用されている事例があります。ヒガタアシは地域の生態系に影響を及ぼす恐れがあるものとして、外来生物法による特定外来生物として指定されています

 

生態系に係る被害

 繁殖力が非常に強く、種子による繁殖のほか、ちぎれやすい地下茎の先端が流れることで分布を広げます。また、地下茎をのばして毎年1m以上群落を拡大します。草丈の高い密生した群落をつくることで、日本の塩湿地に特有の希少な在来植物やゴカイやアサリなどの底生生物を駆逐するほか、干潟を草原化させ、シギやチドリなどの水鳥の採餌場を無くすなど周辺地域の生態系に著しく悪影響を与えるおそれがあります。

駆除方法

 地表の茎を刈り取っても地下茎から再び生えてくるので、切れやすい地下茎の先を残さないように注意して根本から掘り上げて、飛ばされないように工夫した上で土を払って2~3日ほど天日にさらして枯死させた後、持ち出しやすい長さに切って燃やすごみとして持ち出ししてください。

ヒガタアシの分布場所(平成23年年10月現在)

ヒガタアシの分布場所(平成23年10月時点)


梅田川河口部で確認されたヒガタアシの群落(平成23年年10月撮影)

梅田川河口部で確認されたヒガタアシの群落(平成23年10月撮影)


豊橋市における駆除対策

平成23年度

  平成23年9月に市管理河川の山崎川で刈り取り作業を実施しました。また、同年10月には港湾区域水路の境川橋付近で地元中学校である豊橋市立章南中学校の協力により抜き取り作業を実施しました。

梅田川河口部で確認されたヒガタアシの群落(平成23年年10月撮影)

 このヒガタアシは繁殖力がたいへん強く、完全駆除には至っていないため、引き続き駆除対策を実施することとします。

平成24年度

  平成24年6月に、港湾区域水路の境川橋付近で、章南中学校の協力により抜き取り作業を実施しました。

梅田川河口部で確認されたヒガタアシの群落(平成23年年10月撮影)

 今回は、東海テレビの愛知県広報番組「SKE48のあいちテル!」の取材があり、アイドルグループSKE48のメンバー1名が中学生と一緒に抜き取り作業を行いました。

平成25年度

 山崎川(船渡町)の改修工事にあわせ、ヒガタアシの駆除を実施しました。
(1)工事施工前の様子(平成25年6月)

工事施工前の様子(平成25年6月)

(2)工事施工後の様子(平成25年12月)

工事施工後の様子(平成25年12月)

 

 

平成26年度~

  定期的に現地確認

 

 

 

平成29年度

  豊橋市内、愛知県内のヒガタアシの防除がすすみ、県内のほとんどを除去できたことから、平成29年10月21日に「ヒガタアシ最終防除イベント」(主催:日本スパルティナ防除ネットワーク)が開催されました。地元高校、地元団体、環境省、愛知県、田原市が参加し、盛況のうちに幕を閉じました。

 

 

○実施背景

 ・平成23年に国内で初めて生育が確認された特定外来生物ヒガタアシの存在

   梅田川及び明海地区の港湾区域水路を中心に、最大約1万mまで拡大。

 ・そのヒガタアシに対する6年間にわたる防除活動により、県内のほとんどを除去済み

   愛知県、環境省、関係市町村、市民団体、地元学校、企業ボランティア等によって防除を実施。

   特定外来生物を地域内から根絶できれば、植物では国内初の事例。

 ・イベントを通じて県内外の生物多様性・愛知目標の認知度を向上 

 

 

参考