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◆スポットの概要
- 嵩山町の長彦地区は、三方を山に囲まれ、長彦川沿いに細長く広がる水田地帯です。
- 周辺の山々は、主にスギとヒノキの植林で、一部にコナラなどの雑木林があります。
- 豊橋自然歩道支線の長彦自然歩道を登ると、弓張山地の大知波峠に至り、南東に浜名湖を見ることができます。
長彦川
◆観察のポイント
幹線道路から一歩入ると長彦川を中心に、水田と山林からなる里地風景を見ることができます。
植物
里山、里地の植物
大知波峠に登る長彦自然歩道沿いでは、5~6月頃にササユリが咲きます。9月のお彼岸の頃には、水田のあぜ道などで、ヒガンバナが群生して咲きます。
石灰岩地独特の植物
長彦から少し南の湯巻地区には、コバノチョウセンエノキなどの石灰岩地を好む植物(好石灰岩地植物)やバクチノキが生育して独特の植生となっています。また、石灰岩地にのみに生息する希少な陸貝も生息しています。
動物
ホタル
長彦川や水田の水路沿いには、5月下旬から6月上旬にかけて、ゲンジボタルが光りながら飛びかう姿を見ることができます。
トンボ
長彦川沿いでは、ミルンヤンマ、コオニヤンマなど山地の流水域に生息するトンボが確認されています。
里山の鳥類
長彦川沿いでは、キセキレイやセグロセキレイ、アオサギ、ダイサギなど水辺を好む鳥を見ることができます。
水田では、ケリやヒバリなどが観察できます。春、杉の林では、サンコウチョウの声を聞くことができるでしょう。
サンコウチョウ
◆スポット保全のためのポイント
- ホタルなど水生動物の生息地として長彦川の水質保全と環境美化に努めましょう。
- 豊橋自然歩道(長彦自然歩道支線)は、多くの市民が自然とのふれあいに利用するので沿道の環境美化に努めましょう。
- 周辺の水田と雑木林を含め、里地里山の景観として保全に努めましょう。
- 道を外れて、山林や水田などの私有地に踏み入らないようにしましょう。
- 石灰岩地には、独特の植生があり、希少な陸貝が生息するので、保全に努めましょう。
- 現地の生態系の保全のため、外部から動植物を持ち込まないようにしましょう。→ 「外来生物について」はこちら
◆アクセス
長彦川に行く場合
豊橋駅東口5番乗り場から豊鉄バス豊橋和田辻線(72、73系統)嵩山市場バス停下車 徒歩20分。
[地図]