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◆スポットの概要
- 三太郎池は、葦毛湿原の西側、山のふもとのコナラを中心とした雑木林の中にある農業用のため池で、令和5年10月27日に豊橋市指定天然記念物になりました。
- 水辺は、ヨシやガマが生え、葦毛湿原と共通する湿原植物も生育し、貴重な湿原となっています。
- 三太郎池周辺の雑木林には里山の鳥類が生息しています。
三太郎池
◆観察のポイント
周囲を山に囲まれた静かなため池です。
植物
湿原植物
池の水辺では、ヨシとガマ(ヒメガマ)の群落があります。池の水際の湿地帯では、トウカイコモウセンゴケ、シラタマホシクサ、ミミカキグサなど葦毛湿原と共通する貴重な湿原植物が自生しています。ただし、池には近づくことができないため観察は困難です。
トウカイコモウセンゴケ
動物
里山の鳥類
一年を通して、シジュウカラやヤマガラなどのカラ類、コゲラなどのキツツキ類を見ることができます。冬には、ホオジロなどの小鳥が見られます。
◆スポット保全のためのポイント
- 農業用のため池なので、むやみに立ち入らないようにしましょう。
- 池は閉鎖性が高くわずかな汚れでも影響が大きいので、水質保全と環境美化に努めましょう。
- 池の生態系を保全するため、ブラックバスなどの外来生物や他地域の動植物を持ち込まないようにしましょう。→ 「外来生物について」はこちら
- 池の近くにある広場は私有地なので、無断で駐車してはいけません。
◆法令などの規制
法令名 |
内容 |
風致地区 |
樹林地、水辺などの良好な自然景観を保つため、都市計画で定める地区です。建築物や工作物の建築、木竹の伐採、土地の形質の変更等を行うには許可が必要です。 |
鳥獣保護区 |
鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律に基づき、愛知県により鳥獣保護区として指定されており、野生鳥獣の捕獲が禁止されています。 |
豊橋市文化財
保護条例
|
貴重な文化財として、豊橋市の天然記念物に指定されています。指定範囲内での植物の採取や土砂の掘削など、現状を変更する行為について制限があり、実施にあたっては許可申請が必要です。 |
◆アクセス
豊橋駅東口3番乗り場から豊鉄バス飯村岩崎線(61、63系統) 影岩バス停下車徒歩5分。
[地図]