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とよはしネイチャースポット保全マニュアル-汐川干潟(しおかわひがた)

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◆スポットの概要

  • 汐川干潟は、三河湾の最深部で、田原町東部の汐川河口から豊橋市の杉山町地先にかけて広がる面積約280haの干潟です。満潮時にはほぼ全域が海になり、干潮時には澪筋(みおすじ)を除きほぼ全域が干潟になります。
  • カモ類をはじめとする渡り鳥の全国有数の生息地で、特にシギ・チドリ類は、種類数・個体数ともに豊富です。
汐川干潟

汐川干潟

◆観察のポイント

 シギ、チドリ類をはじめ様々な鳥を見ることができる全国でも有数の水鳥の宝庫です。また、干潟の中にはゴカイ、貝、カニ、魚などの様々な動物が棲んでいます。

植物

塩性湿地の植物

 干潟では、シバナやハママツナなど塩性湿地の植物が見られます。塩性湿地とは、内湾の潮の干満の影響を受けて、常に湿潤な状態となっている砂地や泥地のことです。
 汐川沿いの防潮堤防の直下では、7~8月にハマボウ、10月頃にウラギクが開花します。これらは愛知県内で貴重なものです。

動物

水辺の鳥類

汐川干潟では、年間を通じて様々な鳥類が生息していますが、特に春秋のシギ・チドリ類や冬のカモ類などの渡り鳥が豊富です。シギ・チドリ類では、ハマシギ、ダイゼンの数が多く、カモ類では、スズガモ、ホシハジロが大群で見られることがあります。ホウロクシギ、ズグロカモメなど珍しい種も例年観察されています。また、秋から冬にかけては、ミサゴ、オオタカ、チュウヒなどのタカ類を見ることもできます。

ハマシギの画像

ハマシギ

干潟の生き物

 汐川干潟には、オキシジミ、ウミニナ、ヘナタリ、オオノガイなど貝類の種類が豊富で、チゴガニ、アシハラガ二、ヤマトオサガニなどのカニ類やゴカイ類など様々な生き物が数多く生息しています。特に、ヨシ原周辺に生息するオカミミガイやカワザンショウ類は貴重な種です。(干潟に降りた際には、潮の動きに注意して潮が満ちてきたら早めに岸へ戻るようにしましょう。)
ウミニナ類の画像

ウミニナ類

ヤマトオサガニの画像

ヤマトオサガニ

地形・地質

干潟

 干潟は、潮が引いた時に現れる海岸付近の砂泥地のことをいいます。ゴカイやカニ類、貝類や魚類の宝庫であり、水質を浄化する役割も果たしています。

 豊橋市は田原市と連携して、春と秋に野鳥や干潟の生き物観察などを中心とした自然観察会を開催しています。

 → 関連ページ:生き物の宝庫 汐川干潟

 

自然観察会の様子の画像

自然観察会の様子

 また、地元住民や小・中学校、地域団体等とともに、干潟を通じた環境学習や美化活動をすすめ実践する「汐川干潟保全実践活動」を実施中です。

 → 関連ページ:汐川干潟保全実践活動(旧・干潟保全実践プロジェクト 平成26年度~)

汐川干潟保全実践活動

汐川干潟保全実践活動(中学生による環境学習等)

◆スポット保全のためのポイント

  • 汐川干潟は、貴重な種を含む多種多様な動植物が生息しているので、干潟全体の保全に努めましょう。
  • 沿岸部や河口は、漂着ゴミが溜まり汚れやすいので、水質保全と環境美化に努めましょう。
  • シバナなどの塩性湿地の植物群落は貴重なので、踏み荒らしたりすることのないよう保全に努めましょう。
  • ヨシ原は、オカミミガイなど貴重な種の生息地であると同時に、水質を浄化する働きもあるので保全に努めましょう。
  • 野鳥観察などを行う場合は、堤防の通行や農作業の邪魔にならないよう注意しましょう。
  • 現地の生態系の保全のため、外部から動植物を持ち込まないようにしましょう。→ 「外来生物について」はこちら

◆法令などの規制

法令名 内容
港湾区域  三河港は、国の重要な港湾として、港湾法により重要港湾に指定されています。水域や公共空地の占用、施設の建設、港湾施設の利用等について制限があります。

◆アクセス

 JR豊橋駅下車 豊橋鉄道渥美線やぐま台駅から徒歩15分。豊橋鉄道渥美線杉山駅から徒歩25分。
 または豊橋駅東口1番乗り場から豊鉄バス伊良湖本線(02系統)  やぐま台下車 徒歩10分。
[地図]

◆周遊ルート

 特に決まった周遊ルートはありませんが、堤防沿いに散策し干潟を観察することができます。

◆お問合わせ先

■汐川干潟については・・・
豊橋市役所 環境部 環境保全課

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