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第31回吉田文楽保存会定期公演

第31回吉田文楽保存会定期公演を開催します

豊橋市の指定無形民俗文化財・飽海人形浄瑠璃の公演を開催します。

400年以上前の慶長の時代から受け継がれてきた飽海人形浄瑠璃。物語の筋や情景、登場人物の台詞を語る太夫、音楽を奏でて物語を彩る三味線弾き、人形に命を吹き込む人形遣いの3つの役割が一体となって生み出される総合芸術をお楽しみください。

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日時・演目など

○開催日時:令和4年11月6日(日曜日)

      開場13時00分 開演13時30分

○開催場所:豊橋市民文化会館 ホール

○主  催:吉田文楽保存会

○共  催:豊橋市

○入 場 料:無料(申込不要、全席自由)

○演  目:

①二人三番叟(ににんさんばそう)

 三番叟は五穀豊穣・子孫繁栄を願う舞いで、今ではその華やかさから劇場の開場や正月など祝賀行事の最初の出し物として取り上げられます。前半の「揉(もみ)の段」の大地を踏みしめるような足拍子は「反閇(へんばい)」というもので、大地に潜む悪霊を払う意があります。後半の「鈴の段」では、鈴を右手に扇を左手に舞います。種まきの所作がありますが、農作業と同じ動作を模することで豊作を祈願します。途中で一人が疲れて休もうとするところを、もう一人が励ましつつも自分もこっそり休むという滑稽な場面を挟んで、華やかに舞い納めます。

 吉田文楽保存会では、これまで人形一体のみで上演してきましたが、昨年衣装を新調し初めての二人三番叟となります。二体の掛け合いを楽しんでいただければ幸いです。

 

②傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段(けいせいあわのなると じゅんれいうたのだん)

 徳島藩のお家騒動を題材にした十段の浄瑠璃で、現在では八段目の前半のこの「巡礼歌の段」が主に上演されています。明和五年(一七六八)、大坂竹本座で初演されました。

 巡礼姿で訪ねてきた女の子が幼い頃に徳島へ残してきた我が子であると知りながら、主君のために盗賊に身をやつした今の自分たちでは災難がかかってはと追い返すシーンが有名です。

 

艶容女舞衣) 酒屋の段(はですがたおんなまいぎぬ さかやのだん)

元禄八年(一六九五年)、美濃屋三勝と茜屋半七とが恋愛沙汰のすえ、大坂千日前墓所で心中するという事件が起こりました。この事件を題材にした浄瑠璃はいろいろありますが、「艶容女舞衣」は安永元年(一七七二年)に大坂豊竹座で初演されました。「酒屋の段」が特に有名で、世話物の代表作となっています。

 

定期公演チラシpdf( 200KB )