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新型コロナワクチン接種後の副反応について

 

 新型コロナワクチンは、新型コロナウイルス感染症の発症を予防する高い効果があり、また、感染や重症化を予防する効果も確認されています。

 接種後、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができる過程で、様々な症状が現れることがあります。

 

接種後すぐに起こることがある症状

アナフィラキシー

 薬や食物が体に入ってから、短時間で起こることのあるアレルギー反応で、じんま疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が急に起こります。

 血圧低下や意識レベルの低下にすぐに対応できるよう、接種会場や医療機関では、薬剤等を準備し体制を整えています。

 

血管迷走神経反射

 ワクチンを受けることに対する緊張や痛みをきっかけに、立ちくらみがしたり、時には血の気が引いて気を失ったりすることがあります。誰にでも起こる可能性がある体の反応で、通常横になって休めば自然に治ります。心配な場合は、背もたれのある椅子や横になって接種する等、接種する前に接種会場や医療機関等でご相談ください。

 

数日以内に起こることがある症状

 起こりやすい症状は、注射した部分の痛み、発熱、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等の症状です。こうした症状の大部分は、接種の翌日をピークに発現することが多いですが、数日以内に回復していきます。

 

オミクロン株XBB.1.5対応ワクチンの副反応出現割合

ファイザー社ワクチン

発現割合 6か月~4歳 5~11歳 12歳以上

 50%以上

易刺激性(※1) 疼痛(※2)、疲労

疼痛(※2)、頭痛、疲労

 5~50%

疼痛(※2)、発赤・紅斑、

腫脹(※3)、傾眠(※4)、頭痛、食欲減退、下痢、嘔吐、筋肉痛、疲労、発熱、悪寒

発赤・紅斑、腫脹(※3)、頭痛、下痢、

筋肉痛、関節痛、悪寒、発熱

腫脹(※3)、発赤・紅斑、下痢、筋肉痛、関節痛、

リンパ節症、悪寒、発熱

 1~5%

関節痛

嘔吐

 

モデルナ社ワクチン

発現割合 6か月以上

 50%以上

疼痛(※2)、頭痛、疲労、易刺激性・泣き(※1、注)
 5~50%

傾眠(※4、注)、食欲減退(注)、腫脹・硬結(※5)、発赤・紅斑、悪心・嘔吐、

筋肉痛、関節痛、リンパ節症(※6)、悪寒、発熱

 1~5%

遅発性反応(疼痛・腫脹・紅斑等)(※7)

 

第一三共社のワクチン

発現割合 12歳以上

 50%以上

疼痛(※2)、倦怠感

 5~50%

熱感、腫脹(※3)、紅斑、そう痒感、硬結、頭痛、筋肉痛、発熱、遅発性反応(※8)、

リンパ節症(※6)、発疹、腋窩痛

 1~5%

 

注:生後6か月~5歳のみ

(※1)機嫌が悪い (※2)注射部位の痛み (※3)注射部位の腫れ (※4)眠たくなる様子

(※5)注射部位の腫れ、固くなること (※6)注射部位と同じ側の腋の腫れや痛み

(※7)接種後7日目以降の痛みや腫れなど (※8)接種後7日目以降に現れる紅斑、腫脹、そう痒感、熱感、硬結、疼痛

症状が出たときの対応

発熱や痛み

 ・市販の解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンやイブプロフェン、ロキソプロフェン等)で対応いただけます。

 ・発熱時には、水分を十分に摂取することをお勧めします。

 ・妊娠・授乳中の方や胃潰瘍・腎機能障害・喘息などの持病がある方は、薬剤師や医師にご相談ください。

 

かゆみや発赤

 かゆい場合は冷やしたり、抗ヒスタミン剤やステロイドの外用薬(軟膏等)を塗ると、症状が軽くなります。こうした成分は、市販の虫刺されの薬などにも含まれています。

 

症状が重い・長引く場合

 接種した医療機関やかかりつけ医にご相談ください。

 

ごくまれに起こる事例

心筋炎・心膜炎

 新型コロナウイルス感染症に感染した場合にも、心筋炎・心膜炎になることがあります。ワクチン接種後の心筋炎・心膜炎の頻度は、新型コロナウイルス感染症によるものと比べ、低いことが分かっています。

 ワクチン接種後4日程度の間に、胸の痛み、動悸、息切れ、むくみなどの症状がみられた場合は、速やかに医療機関を受診してください。一般的には、入院が必要となり、多くは安静によって自然に回復します。

  

ギラン・バレー症候群 

 ごくまれではあるものの、接種後はギラン・バレー症候群が報告されています。手足の力が入りにくい、しびれ等の症状が現れたら、速やかに医療機関へ受診してください。

 

副反応疑い報告について

 厚生労働省では、ワクチン接種後に生じうる副反応について、医療機関に報告を求め、収集しています。収集した報告については厚生労働省の審議会に報告され、専門家が評価を行い、その結果を公表するなどして、安全性に関する情報提供を行っています。

 副反応疑い報告は、ワクチンの接種後に現れた症状を報告するものですが、因果関係が不明な場合、偶発的なものや他の原因によるものなど、接種と関係がないものを含めて、副反応を疑う事例として広く評価の対象とし、透明性向上等のため公表しています。

 

副反応疑い報告の基準

 新型コロナウイルス感染症に係る予防接種については、次の表の症状が、接種から当該期間内に確認された場合に副反応疑い報告を行うこととしています。

症状 期間 

 

アナフィラキシー

 

4時間

 

血栓症(血栓塞栓症を含む。血小板減少症を伴うものに限る)、心筋炎、心膜炎

 

28日
熱性けいれん  7日

 

 その他医師が予防接種と関連性が高いと認める症状であって、入院治療を必要とするもの、死亡、身体の機能の障害に至るもの又は死亡若しくは身体の機能に障害に至るおそれのあるもの

 

 予防接種との関連性が高いと医師が認める期間

 

 

【留意事項】

<報告する症状>

 けいれん、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、血小板減少性紫斑病、血管炎、無菌性髄膜炎、脳炎、脳症、関節炎、脊髄炎、顔面神経麻痺、血管迷走神経反射(失神を伴うもの)

 

 

相談窓口

 ワクチン接種後、副反応が疑われる症状が現れた場合の相談窓口になります。

【新型コロナワクチン副反応相談窓口】

  • 受付時間:午前9時~午後5時30分(平日)
  • 電話番号:052-954-6272 

    副反応の疑いによる受診

     ワクチン接種後、副反応が疑われる症状が現れ、医療機関の受診を希望する場合です。

    1.身近な医療機関(ワクチン接種を受けた医療機関、かかりつけの医療機関等)を受診してください。

    2.診察の結果、専門的な対応が必要と判断された場合は、専門的医療機関(※2)が紹介されます。

      (※2)専門的医療機関の受診は、かかりつけ医等の紹介が必要です。

    • 相談窓口に関する愛知県のページ

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