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毒きのこによる食中毒について

毒きのこによる食中毒に注意してください!

毒きのこによる食中毒について

 行楽シーズンになると、野山を散策し、きのこ狩りを楽しむ機会が多くなりますが、中には間違って毒きのこを食べ、食中毒になってしまった例も多くあります。平成17年8月、豊橋市内でも「毒きのこ(ニセクロハツ)」を食用と間違えて食べたことにより、2名の方が死亡するという食中毒が発生しました。
 きのこは山林だけでなく、公園や神社の境内など身近な場所にも自生し、専門家でも食用きのこと毒きのこの見分けがつきにくいものがあります。安易に野生のきのこを食べることはやめましょう。

             厚生労働省ホームページ ⇒ 「毒キノコによる食中毒に注意しましょう」

毒きのこによる食中毒を防ぐには

 
  • 確実に鑑定された食用きのこ以外は絶対に食べない。
  • きのこの見分け方のさまざまな「言い伝え」は迷信であり、信じない。
  • 図鑑の写真や絵にあてはめ、勝手に鑑定しない。
  • 食用きのこでも生で食べたり、また、古くなり、傷んだものは食べない。
  ※ 疑わしい症状がある時はすみやかに医師の診察を受けてください。その際、食べたきのこがあったら必ず持っていくようにしてください。

信じてはいけない!きのこの迷信

きのこの画像
  • 色が派手なきのこは毒、地味な色のきのこは食べることができる。
  • 塩漬けにすると毒が消える。
  • ナスと煮ると毒が消える。
  • においの悪いきのこは毒、良いきのこは食べることができる。
  • 柄が縦に裂けるきのこは食べることができる。
  • 虫の食べたあとがあるものは食べることができる。
  • 毒きのこに銀のスプーンを入れて煮ると黒くなる。

主な毒きのこと中毒の症状

毒の作用
発症時間
症状

種類

細胞を破壊し、肝臓、腎臓に損傷を与える 食後6時間以上
通常10時間
食後10~20時間して急激に腹痛を伴う下痢、嘔吐が長時間続き、致命的 ドクツルタケ、シロタマゴテングタケ、フクロツルタケ、タマシロオニタケ、ニセクロハツなど
症状は上と同じで、煮たり乾燥させると毒は減少 シャグマアミガサタケなど
主に自律神経系に作用する 食後20分~2時間 お酒を飲んで食べると、激しい頭痛、呼吸困難、吐き気などの悪酔い状態になる ヒトヨタケ、ホテイシメジなど
食後15分~30分 よだれや多量の発汗、嘔吐、下痢、視力障害、不整脈、血圧低下などを起こす オオキヌハダトマヤタケなどのアセタケ類、カヤタケ類の一部など
主に中枢神経系に作用する 食後15分~30分 精神錯乱、幻覚、視力障害、興奮状態になる テングタケなど
症状は人により異なるが、手足、舌のしびれ、色彩豊かな幻視や幻聴などの幻覚症状がでる ヒカゲシビレタケ、オオワライタケなど
胃腸障害を起こす 食後15分~30分 腹痛、下痢、嘔吐などを起こす クサウラベニタケ、ツキヨタケ、カキシメジ、ニガクリタケ、オオシロカラカサタケ、ハナホウキタケ、キホウキタケなど
その他 食後15分~30分 嘔吐、下痢、手足のしびれ、運動障害、意識障害、脳障害を起こす カエンタケ
  主な毒キノコと中毒の症状 (pdf 90KB )

主な毒きのこ

ニセクロハツ ドクツルタケ

フクロツルタケ

ニセクロハツの画像 ドクツルタケの画像 フクロツルタケの画像

死亡例があり猛毒。
夏から秋にシイ・カシ林に発生する。

死亡例がもっとも多い猛毒きのこ。
夏から秋に広葉樹林や針葉樹林に発生する。

死亡例があり猛毒。
夏~秋に林内の地上に発生する。

かさの径は5~12cmで、生長するとじょうご形になる。表面はややビロード様で灰~黒褐色。ひだはクリーム色で傷つくと赤く変色する。肉は白色で傷つくと赤くなる。

かさの径は5~15cm。かさは鈍いつやのある白色で、ほぼ平らに開く。柄には膜状のつばがあり、つばより下にはこまかなささくれがある。根元には袋状のつぼがある。 かさの径は5~8cm、表面は白色~褐色を帯び、ささくれやつぼの破片がある。柄も綿くず状の鱗片におおわれ、つばはない。根元に大きな袋状のつぼがある。
     
シャグマアミガサタケ カエンタケ ニガクリタケ
シャグマアミガサタケの画像 カエンタケの画像 ニガクリタケの画像

生で食べると中毒する。猛毒。
春にマツなどの針葉樹林の地上に発生する。

秋に林内の地上、朽木上に発生する。

死亡例の多い毒きのこ。
春~秋に林内の切り株や倒木に大量に発生する。

高さ3~10cm。頭部は褐色~赤褐色で、脳みそ状。柄は白色から淡黄褐色で縦に深いしわがある。内部は中空になっている。 高さ3~8cm。倒木や土の上に生える腐生菌の一種で、火のような朱色~朱橙色をしている。棒状または枝分かれし、手や足の指のような形になる。先端は丸いことも、とがることもある。比較的まれな種類。

径は1~5cm。かさは淡黄色~黄土色で中央部はやや濃い。新鮮なクリタケ(食用・赤褐色)との区別はしやすいが、古いものや色の似たものでは難しい。

 
(資料、写真提供:鳳来寺山自然科学博物館)

その他の毒きのこ

  • ツキヨタケ
  • カキシメジ
  • ヒカゲシビレタケ
  • クサウラベニタケ
  • オオキヌハダトマヤタケ
  • ホテイシメジ
  • ハナホウキタケ