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モビリティ・マネジメント/公共交通特定路線の利用促進を対象としたモビリティ・マネジメント
モビリティ・マネジメント/公共交通特定路線の利用促進を対象としたモビリティ・マネジメント
タイトル

公共交通特定路線の利用促進を対象としたモビリティ・マネジメント

利用促進策とモビリティ・マネジメントの実施

利用者の減少などにより路線バスの廃止が危ぶまれ、路線バスの活性化が必要な地域において、路線の見直しやフリー乗降といった新たな利用促進策の実施にあわせて利用促進を目的とするモビリティ・マネジメントを行いました。

富士見校区のバス交通を考えるプロジェクト

1.プロジェクトの背景

豊橋市郊外の閑静な住宅地となっている富士見台地域には、市街地への公共交通として、豊橋鉄道渥美線と豊鉄バスレイクタウン線が運行されています。このうち、レイクタウン線は、渥美線大清水駅と住宅地であるレイクタウン・レイクヒルズを結ぶ、往復延長5.9kmのバス路線として、昭和53年5月から運行されています。しかし、利用者が平成3年をピークに年々減少しており、バス事業者は廃止も視野に入れた対応を迫られる状況になり、今回プロジェクトを行うこととなりました。

2.プロジェクトの目的

路線の見直しやフリー乗降といった利用促進策とモビリティ・マネジメントを併用して行い、利用者の増加と意識の変化を促すことを目的としました。

3.富士見台モビリティ検討会議

利用促進策とモビリティ・マネジメントを併用した施策を「富士見校区のバス交通を考えるプロジェクト」として位置づけ、地域住民の方、バス事業者、市役所からなる「富士見台モビリティ検討会議」を設置しました。会議では、取り組み内容の検討、結果の検証を行い、地域住民の方に対して公表しました。

4.富士見校区のバス交通を考えるプロジェクト

時期

内容

平成17年7月 乗降調査「利用促進策実施前」
平成18年10月1日 「路線の見直しやフリー乗降の導入」のレイクタウン線利用促進策の実施
平成18年10月上旬 「富士見台モビリティ検討会議」の設置
平成18年10月中旬 乗降調査「利用促進策実施後」
平成18年11月上旬 「MMキット」(※1)の地域住民への配布
平成18年12月上旬 「レイクタウン線のバス利用促進に関するアンケート調査」を回収
平成18年12月上旬 乗降調査「モビリティ・マネジメント実施後」
平成19年1月上旬 「バス利用に関する意識や行動の変化についてのアンケート調査」の実施
平成19年2月上旬 乗降調査「モビリティ・マネジメント実施後」
平成19年3月上旬 「富士見台モビリティ検討会議」にて平成18年度のプロジェクトの結果についての報告

5.MMキット(※1)

MMキットは、かしこいクルマの使い方を考えてもらうチラシや地域におけるバス存続の必要性・利用状況を把握するためのアンケート票などを、プロジェクトの「オリジナル封筒」に同封し地域住民の方に配布しました。

(1)
アンケート調査表
(2)
バス・鉄道のよいところ

(3)
時刻表
(4)
お出かけマップ
(1).レイクタウン線のバス利用促進に関するアンケート調査票
  • 複写式になっていて、回答後は提出用をはがして返信していただきました。
  • また、アンケートに記名回答していただいた方には、後日「意識や行動の変化についてのアンケート調査」を実施しました。
(2).考えてみませんか。バス・鉄道のよいところ
  • バスや鉄道は「健康」にいい、「環境」にやさしい、「社会のルールを学ぶ場」になるなど、公共交通のよいところをPRするチラシです。
(3)レイクタウン用時刻表・レイクヒルズ用時刻表
  • バスと鉄道の乗り継ぎがわかるようそれぞれの時刻表を併記しました。また、携帯しやすいように、名刺大に折りたためるようにしました。
(4).レイクタウン線沿線お出かけマップ
  • 沿線の商業施設や公共公益施設を時刻表の裏に記載しました。

6.プロジェクトの効果

今回のプロジェクトでは、以下のような効果が確認できました。
  • 乗客数が2割強増加した。
  • 「レイクタウン線は生活に必要な路線である」といった意見が8割以上であった。
  • 「レイクタウン線を今後利用してみる」という意見が6割弱であった。
  • 今後利用回数を増やすといった意見が多くみられた。
  • MMキットで役に立つものを「特になし」と回答したのは5%と少なく、MMキット配布の効果がみられた。

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