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頑張らない食育

【ひとり親家庭向けの子育てコラム】

三人目は、東京都在住、二児のシングルファーザーである吉中晋吾さんが執筆されます。(10、11月の全2回)

 

【吉中晋吾さんプロフィール】

プロフィール画像 

吉中晋吾(よしなかしんご)

1974年広島県三原市生まれ、東京都世田谷区在住
2児のシングルファーザー

バーグインベスト株式会社 代表取締役

 

 

「頑張らない食育」
皆さん、こんにちは。東京都在住で2人の息子のシングルファーザーです。
今回のコラムでは、日常生活で大切にしている食育についてお話しさせていただきます。

私は食育に関して、自分なりに心掛けていることがあります。
食育と聞くと日々の大変さをイメージされるかも知れませんが、私の場合、逆に料理が嫌いでは無かったからこその失敗があります。
元々、料理が好きだった私は、シングルになった後も食材、味、健康面などの全てにおいて頑張ってしまい、結果疲弊し、精神的に追い込まれたことがあります。それ以降、以下の3つを心掛け、「頑張らない食育」を続けています。以下は基本、お弁当をベースにした内容ですが、日常の食卓でも同様とご理解ください。あくまで「私のケース」になりますので、どうぞご参考程度に。

1.「ルールを決める(やらないことを決める)」
〇30分以内に作る:会社員でも個人事業主でもギリギリバランスの取れた時間配分
〇基本3品:30分ルールで全工程を仕上げるには3品が妥当。外見も見栄を張らない。
〇調味料は3〜4種程度:安定的に料理を作るためには調味料もできるだけ安定させる。(料理サイトで見る独創的な料理のレシピは10前後の調味料を使う事もあり、30分内のミッションは困難。味も毎度変化する傾向にある。)

2.「よそはよそ、うちはうち」
隣の家の芝は絶対に青く見える。ツイッター、書籍、どこを見ても映え系。弁当箱からおかずが飛び出た芸術的な作品もあります。個人的には楽しめますが、自己実現に走ると苦しくなります。よそはよそ、うちはうち。
長く、心穏やかに続けたければ自身の環境に合ったスタイルを守ること。
ちなみに、私も最近ツイッターをはじめましたが、映え系とはほど遠く、コメントも、ただただ息子への一方通行の呟きのみです。ツイッター(外部リンク)


3.「小さな箱(皿)の中で社会勉強」
頑張りすぎた代償として、一時、息子たちはお惣菜・インスタント食品等々を食べなくなりました。”家”のものしか食べられなくなったのですね。そのため「全てが手作り」のサイクルにどっぷりつかり、上記のように「精神的に追い込まれる」状態になりました。
たまにインスタントやお惣菜を日常に取り入れるのは、自身にとっても、子どもにとっても必要で、その小さな弁当箱(お皿)の中で子どもに「様々な味がある」ことを知ってもらいたい。そのように考え食育をしてきました。

                                    (吉中 晋吾)