前提条件

• 納税義務者の前年中の総所得金額等は250万円。
• 前年中に支払った医療費の金額は80万円。
• 保険会社からの補てん金は50万円。

計算方法

　医療費控除額は次のように計算します。

　したがって、あなたの場合、医療費控除額は20万円になります。

　控除の対象となる医療費としては、次のようなものがありますので、参考にしてください。

• 医師、歯科医師などによる診療・治療代
• 治療、療養のための医薬品の購入費
• 通院費用、入院の部屋代などの治療を受けるために直接必要なもの

医療費控除の対象とならないもの

• 医師などに対する謝礼
• 美容整形の費用
• インフルエンザ等の各種予防接種の費用 
• 治療を受けるために直接必要としないメガネ、コンタクトレンズ、補聴器の購入費 など

医療費控除の申告における注意点

　医療費控除を受けるためには、所得税の確定申告書または市民税・県民税の申告書を提出する必要があります。

※平成29年度税制改正により、医療費控除・医療費控除の特例（セルフメディケーション税制）のいずれかの適用を受ける場合は、領収書の提出に替えて「医療費控除の明細書」「セルフメディケーション税制の明細書」を添付しなければならないこととされました。また医療費の領収書は自宅で5年間保存する必要があります。

関連情報

医療費控除の特例（スイッチOTC医薬品購入費用控除）の創設