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梅毒

梅毒が流行しています!!!

 全国的に梅毒が流行しており、2022年は現在の方法で統計を取り始めた1999年以来、全国の梅毒患者の報告数が初めて1万人を超え、1万2966人が報告されました。愛知県内も同様で、2022年に報告された梅毒感染者の報告数は2021年と比較して約1.8倍と、過去最多となりました。2014年以降に県内の報告数は急増し、特に女性の占める割合が増加しています。

 2023年も梅毒感染者の報告件数は増加傾向にあり、5月14日までに全国で5146人が報告され、過去最多を記録した2022年より約1か月早く5000人を超えています。

梅毒グラフ 

梅毒とは

 梅毒トレポネーマという細菌による感染症で、主に粘膜の接触を伴う性行為で感染しますが、母子感染や血液感染(稀)をすることもあります。早期の投薬治療で完治しますが、検査や治療が遅れたり、治療せずに放置すると重症化し、脳や心臓に合併症を起こすことがあります。また、一度治療して完治しても、何度でも感染します。

梅毒の症状

 感染後3~6週間程度の潜伏期間の後、様々な症状が出現したり消失したりしながら進行します。感染後に経過した期間によって、下記のような症状が現れるほか、梅毒にかかっている妊婦から胎盤を通じて胎児に感染し、流産や死産が起きたり、胎児に障害を起こす可能性があります。

早期顕症梅毒(第1期)

 感染後約3週間後に病原体が侵入した部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができ、侵入部位に近い場所のリンパ節(股の付け根等)が腫れることもあります。痛みがないことが多く、治療しなくても数週間で自然に軽快しますが、体内から病原体がいなくなったわけではなく、他の人に感染させてしまう可能性があります。

早期顕症梅毒(第2期)

 第1期の症状が軽快した後、治療せずに放置すると病原体が血液によって全身に運ばれ、第1期の症状軽快後4~10週間後に手のひらや足の裏を含む全身の皮膚や粘膜に発疹が現れます。ほかにも肝臓、腎臓などの全身の臓器に様々な症状を起こすことがあります。治療をしなくても数週間~数ヵ月で軽快しますが、体内に病原体が残っているので再発を繰り返すことがあります。

晩期顕症梅毒

 感染後数年以上経過すると、皮膚、筋肉、骨等にゴムのような腫瘤ができることがあります。また、心臓、血管、神経等に病変が生じ、死に至ることがあります。

梅毒の検査について

 梅毒に感染していても、自覚症状がなかったり、症状があっても気づきにくい場合があり、発見が遅れることがあるので、症状がなくても感染の心配がある場合には保健所や医療機関で梅毒検査を受けるようにしましょう。(保健所で実施する梅毒検査については血液検査のページをご覧ください。)

 梅毒に感染しているとHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染リスクが高まると言われています。梅毒検査を受ける際には、HIV検査も一緒に受けるようにしましょう。

梅毒の検査結果が陽性だったときや、気になる症状が現れたときは

 性的な接触を控え、早めに医療機関を受診して相談しましょう。

【受診科】

・男性・・・泌尿器科・性病科・感染症科

・女性・・・婦人科・性病科・感染症科

 周囲で感染の可能性がある方(パートナー等)にも検査を勧めてください。

治療

 一般的には、外来で処方された抗菌薬を内服して治療します。内服期間は病気により異なり、医師が判断します。病変の部位によっては入院のうえ、点滴で抗菌薬を投与することもあります。医師が治療を終了とするまでは、処方された薬は確実に飲みましょう。医師が安全と判断するまでは、性行為等の感染拡大につながる行為は控えましょう。

感染予防

 性行為の際にコンドームを使用することによりリスクの軽減はできますが、コンドームが覆わない部分の皮膚等から感染することがあるため、完全に防ぐことはできません。不特定多数の相手と性行為をしないことも重要です。

お問合わせ先

豊橋市保健所 保健医療企画課 〒441-8539 愛知県豊橋市中野町字中原100番地
電話番号/0532-39-9104  E-mail/kansen@city.toyohashi.lg.jp