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第21回開催レポート ここがすごいぞ!羽田八幡宮文庫

 

第21回 開催レポート:ここがすごいぞ!羽田八幡宮文庫(令和2年12月12日)

みなさん、こんにちは。令和2年最後のライターズミーティングです。

10月は中止、11月は秋の大遠足@のんほいパークで、図書館での開催は久しぶりでした。
今回のレポートは、立候補で丹下が作成します。


【豊橋市からのお知らせ】
①吉田城 金の御城印 頒布
 12月の日曜日に、豊橋美術博物館で歴代城主 酒井忠次の家紋入りの御城印を頒布します。
 
②南口駅前広場でクリスマスマーケット開催
 とよはしクリスマスマーケット2020が、12月16日(水)~25日(金)に開催されます。

③ビブリガーレ号外発行
 まちなか図書館、オープンまであと1年の特集号です。

④PR誌ラボ 茨城県小美玉市の情報
 小美玉市で発行されている地域情報紙「Watashi Omitama」は、市民が主役となって冊子制作をしているそう。豊橋ライターズの活動の参考にと紹介。


【会則について】
豊橋ライターズ会則(案)、これまでの意見を反映して修正しています。確認いただいて、何かありましたら連絡ください。


【ライターズ部員からのおしらせ】
①山中城へ行ってきて、吉田城も手を打ってほしいと思いました。

②11月27日、市指定の文化財 羽田八幡宮文庫の特別公開に行ってきました。

③三遠ネオフェニックスを応援しています。
 ブースタークラブ TEAM83は、3,000円でTシャツとチケットがついています。フェニックスの帆前掛けも販売中。


ここからがメイン。岩瀬主幹学芸員による羽田八幡宮文庫展の特別講義です。

12月27日(日)まで豊橋中央図書館2階展示コーナーで開催中の「豊橋市文化財指定記念 羽田八幡宮文庫展」に関連し岩瀬学芸員が解説。

まず、パワーポイントでの説明。

1.羽田八幡宮文庫の歴史
1848年、雑談から「文庫を造って子孫に書籍を残したい」という話が出た。
この時羽田野敬雄は「子孫が大切にしてくれるとは限らないので、神社の境内に建てれば永く伝えられるだろう」と造ることが決まった。
とはいえお金がない。そこで町民に寄附を募ることにした。呼びかけにより187両3分(今のお金で約800万円)のお金が集まった。
これはいまでいうクラウドファンディングのようなもの。
また書籍は、発起人が引札(いまでいうチラシ)を作り寄附により集めた。その結果多くの書籍が集まり、1876年には10,369巻あったそうです。


2.図書館としての羽田八幡宮文庫
現在は移築されたが、周りには水路をめぐらせ、土蔵で耐火建築だった。
蔵(書庫)、松陰学舎(閲覧所)、誦習学舎(講義所)という、現在の図書館の機能を備えていた。
近代図書館の分類がない時代に、図書目録も作られていたり、請求番号なども振られていたりした。

といった話などを伺ったあと、2階の展示コーナーで実際に収蔵品を見ながら説明を聞きました。

羽田八幡宮文庫展


【(丹下が思った)ここがすごいぞ!羽田八幡宮文庫】
1.織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、徳川光圀の書状など、重要な資料が保管されている。
2.現在の図書館のような機能をもつ日本最古級の文庫だった。
3.国学者や儒学者による講座も開催していた。
4.木版刷りの書籍も出版していた。
 (出版された「ききんのこころえ」は、デジタルライブラリーで閲覧できる)
5.飢饉(ききん)などのときに食糧を配給するなどの社会福祉事業もしていた。
6.これは図書館史の中でも重要だと評価されている。


市の文化財として指定された羽田八幡宮文庫の収蔵品は、これから県や国の文化財指定を目指すといいます。
豊橋の宝が間近で見られるのは、12月27日(日)まで。
「豊橋市文化財指定記念 羽田八幡宮文庫展」豊橋中央図書館2階展示コーナーで開催中です。
この機会を見逃さないでください!

(2020年12月12日レポート責任者  丹下佳子)