農業委員・農地利用最適化推進委員の視察研修
令和8年2月20日、6名の農業委員、農地利用最適化推進委員と事務局を含む8名で、茨城県稲敷郡阿見町のヤンマーアグリソリューションセンター関東において、スマート農業と先進の農業機械等について視察研修を行いました。
視察研修は以下の予定で行われました。
1 施設概要説明
2 施設内見学
3 休憩
4 試乗体験
5 講習
6 質疑応答など
東京駅にて、上野東京ライン常磐線に乗換え、柏市・取手市を過ぎた辺りから、豊橋市の田園風景と同様の景色が広がりました。遠くに筑波山を望み、近くに名所の牛久大仏があります。ただ、やはり関東平野の広さを感じます。「ヤンマーアグリソリューションセンター関東」は、大消費地を抱え都市近郊農業(ネギ・キャベツ・ホウレンソウ・白菜・レタス・梨・酪農)が盛んな関東地区の中でも、特に農業生産額の大きい茨城県にあり、日々進化する農業の最新技術を紹介する情報発信基地として、また関東甲信越エリアの基幹整備工場として、情報・サービスを提供しており、デモフィールド・研修センター・ショールーム・整備工場の4つの施設で構成されています。
ショールームでは、1,000馬力で自動運転のできるトラクター(ヤンマー最大)、138馬力(ヤンマー最大)で10アールあたり6分で稲の刈り取り可能で収穫量も記録できるコンバイン、衛星画像とAIで最適な施肥量、地力のバランスや生育状態を分析し栽培管理を行う「ザルビオ可変施肥システム」、NSP栽培装置など、最新の農業機械の展示にとどまらず、建設機械やエネルギーシステムなどのヤンマーグループの最先端の取り組みを紹介していました。

整備工場は関東甲信越エリアの基幹整備工場として国の認証を取得。工場内を6区画に分け、最大12台までの農業機械の整備や大型トラクターの車検が可能であり、大型機械の重整備を担当しています。
休憩を挟んで、この研修の楽しみの一つでもありました試乗体験。残念ながら、期待していた最新型の大型トラクターではなく、GPSアンテナ付自動運転可能なYT120型(20馬力)の小型トラクターへの試乗となりました。水野会長をはじめ、4名が試乗体験をしました。試乗体験の感想としては、以前に自動運転トラクターに試乗経験のある中島さんによると、「自動直進運転がボタンひとつの操作で、前進・後進がレバーひとつで可能となっていて以前より改善されていた。平らな圃場なら運転も非常に楽であろう。」などの感想がありました。また、トラクターの運転は初めてと思われる権田さん(事務局)のトラクターを運転する姿は、将来の新規就農者を予感させ評判となりました?

研修センターに戻り、スマート農業の講習会では、なぜスマート農業なのか?、次のような理由があげられます。高齢化、農業者人口の減少、農地の集積・集約による規模拡大、食料自給率が先進7ヶ国中最下位、世界人口の増加に伴い食料需要の増加、新規就農者にとって熟練を要する作業が多い(栽培技術の伝承)、以上の理由で、スマート農業が必要では、と考えられています。ヤンマーの考えるスマート農業とは、農業と先端技術をプラスして自動化による省力化・効率化を実現して、「スマート農業による新しい豊かさを」を求めること。で講習会は終了しました。
将来的にはスマート農業への移行は避けられないものといえますが、それには、農地の集積と集約による規模拡大、経営の効率化、収益の改善など難しい問題もあると思います。関東と比較して、耕地面積が狭い豊橋ですが、施設野菜・露地野菜・水稲・果樹・花き・畜産などバランスの良い農業を展開している豊橋農業には、それに合うスマート農業のあり方があるのでは、と考えます。
最後に、今回の視察研修に参加をさせて頂いたことに感謝し、視察研修報告といたします。
令和8年3月 豊橋市農業委員 彦坂 正志